140828 不都合な史実に向き合わない「朝日新聞」は廃刊せよ

Category : 朝日新聞
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不都合な史実に向き合わない「朝日新聞」は廃刊せよ

8月5、6日の紙面で、「朝日新聞」は吉田清治氏(故人)の「慰安婦強制連行」の証言を虚偽とし、関連記事を取り消すと発表した。
世紀の大誤報を報じた朝日の紙面から伝わってきたのは、しかし、反省なき自己弁護だった。
5日の一面、「慰安婦問題の本質 直視を」と題した杉浦信之編集担当の主張が、朝日の利己的視点をあますところなく伝えている。


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氏は、「『慰安婦問題は朝日新聞の捏造だ』といういわれなき批判」が起きていると書いた。
事実はその真逆で、いわれなき批判を浴びているのは、過去と現在の日本人と日本国である。
このままいけば、おそらく未来の日本人も日本国も、いわれなき批判を浴びせられ続けるだろう。
被害を受けているのは日本国民と日本国のほうで、朝日ではない。


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杉浦氏は「慰安婦問題は朝日の捏造」ではないと言うわけだが、果たしてそうか。
同問題で日本が世界中から非難され始めたそもそもの理由は、日本政府や軍が組織的に女性たちを強制連行したとされたからだ。
日本非難の最大の根拠、女性たちを「強制連行」したと書いたのが朝日だった。
軍命で部下と共に済州島に行き、泣き叫ぶ女性たちを強制連行したという吉田氏を1982年、最初に紹介したのも朝日だった。
以来、16回も吉田氏について報じたそうだ。
その一部、92年1月23日夕刊の「窓・論説議員室から」のコラム、北畠清泰氏の一文だ。
「吉田さんと部下、10人か15人が朝鮮半島に出張する。総督府の50人、あるいは100人の警官といっしょになって村を包囲し、女性を道路に追い出す。木剣を振るって若い女性を殴り、けり、トラックに詰め込む」
「国家権力が警察を使い、植民地の女性を絶対に逃げられない状態で誘拐し、戦場に運び、1年2年と監禁し、集団強姦し、そして日本軍が退却する時には戦場に放置した。私が強制連行した朝鮮人のうち、男性の半分、女性の全部が死んだと思います」




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歴史に無知蒙昧

包囲、木剣、監禁、集団強姦、その果てに女性全員の死。
恐ろしい証言だ。
事実なら、絶対に許されない。
しかし、右記事の約3年前の89年8月14日に吉田証言は出鱈目だと、韓国の女性記者・許栄繕氏が済州新聞で述べていた。
にもかかわらず、朝日は92年に前述の記事を掲載したのだ。
このあとすぐ、4月30日には秦郁彦氏も現地取材に基づいて吉田証言は嘘だと産経新聞に書いている。


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ところが朝日はその翌月、5月24日にまたもや吉田氏の韓国への「謝罪の旅」を懲りもせず報じたのだ。
「1942年(昭和17年)、『山口県労務報国会下関支部』の動員部長になり、国家総動員体制の下、朝鮮人を軍需工場や炭鉱に送り込んだ。朝鮮半島に船で出かけては100人単位でトラックに詰め込んだ。3年間で連行、徴用した男女は約6,000人にのぼり、その中には慰安婦約1,000人も含まれていた、という」


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80年代に当の韓国現地新聞が嘘だと断じた吉田氏の主張を、90年代になっても、恰も事実であるかのように朝日は伝え続けたわけだ。
だがそれだけではない。
『週刊新潮』が96年5月2・9日合併号で吉田氏を追及し、証言は嘘だったという告白を引き出した。
吉田氏は語っている。
「秦さんらは私の書いた本をあれこれ言いますがね。まあ、本に真実を書いても何の利益もない」「事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃありませんか」


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本人の嘘告白を受けてからは、朝日は歯切れが悪い。
97年3月31日の紙面で、吉田氏が済州島で女性205人を無理矢理連行した、とする本を出版したことに触れて、「この証言を疑問視する声が上がった」、しかし、「真偽は確認できない」とするにとどめている。
強制連行の「生き証人」、吉田氏を温存し続けたいという朝日の切望が滲み出ていると思うが、どうか。


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それにしても、朝日人士は揃いも揃って歴史に無知蒙昧なのだろうか。
日本統治下において朝鮮半島の警察官の多くは朝鮮人だった。
吉田氏が語った100人規模の警官は、実際に動員していればその殆どが朝鮮人警察官のはずである。
彼らが、同胞の女性たちが木剣で叩かれ強制連行されることを許すはずがない。
それがどれほどあり得ないことかを、朝日人士は見抜けなかったのか。
「職業的詐話師」と秦氏が喝破した吉田氏の嘘を、2014年までの32年間、事実上放置した朝日は、その間、捏造の「強制連行」説の拡散を黙認したと言われても仕方がない。
朝日批判は「いわれなき」どころか、十二分の証拠があるのである。


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杉浦氏は朝日元記者への「名指し」の「中傷」についても主張しているが、これも受け容れられない。
件の元記者、植村隆氏は、91年8月11日、挺身隊と慰安婦を結びつけて報じた張本人だ。
当時は研究が不十分で、両者を混同した「植村氏の記事には意図的な事実のねじ曲げばない」と朝日は主張するが、到底信じられない。
その詳細は8月7日号の本誌当欄で詳述したので、そちらを参照してほしい。




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壮大なすり替え

杉浦氏は、慰安婦問題の本質は女性たちが「自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたこと」だとも書いた。
たしかに慰安婦の女性たちは本当に気の毒だ。
二度とこのようなことは繰り返さないと日本国民は決意している。
しかし、日本が非難されているのは、軍と政府が女性を強制連行したとされているからだ。
その強制連行説を吉田氏が捏造し、朝日が報道して32年間実質的に放置した。
それがすべての始まりである。


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だが、いま、朝日は軍の強制連行から、普遍的価値としての女性の尊厳へと壮大なすり替えを行っている。
誤魔化しは好い加減にすべきであろう。
杉浦市の言説に見る論点ずらしは、朝日全体の特徴でもあろうか。
8月13日の社説「戦後69年 歴史を忘れぬ後代の責務」は、昨年8月15日の全国戦没者追悼式での安倍晋三首相の演説への批判だった。
朝日社説子は、首相が「アジア諸国への加害」に触れなかったことに関して、「不都合な史実には触れない」「歴史書き換えの一歩が潜んでいるのではないか」と批判した。


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この言葉こそ、朝日新聞に相応しい。
朝日は自社の報道が生み出した「不都合な史実」に向き合うべきだ。
朝日が持ち上げた吉田証言は96年、国連のクマラスワミ報告、07年、アメリカ下院の対日非難決議などで証拠として採用され、国際社会における対日非難の土台となっている。
史実を曲げてまで日本を深く傷つけた朝日は、全力で国際社会に事実を伝えたうえで、廃刊を以てけじめとすべきだ。
きちんとけじめをつけられないとすれば、朝日再起の道は、本当にないだろう。





週刊新潮’14/08/28号 日本ルネッサンス 櫻井よしこ 不都合な史実に向き合わない「朝日新聞」は廃刊せよ から



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140929 慰安婦特集記事の一部を訂正します

Category : 朝日新聞
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’14/09/29の朝日新聞から

慰安婦特集記事の一部を訂正します

8月5日の特集記事「慰安婦問題を考える(上)」で、朝日新聞社は、韓国・済州島で女性を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言を虚偽だと判断し、吉田氏に関する記事を取り消しました。


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初報は1982年9月2日付大阪本社朝刊の記事として、「執筆した大阪社会部の記者(66)は『講演での話の内容は具体的かつ詳細で全く疑わなかった』と話す」と記しました。
しかし、その後、この元記者は当該記事の執筆者ではないことがわかりました。
おわびして訂正します。


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元記者は社内の取材班の調査に対し、当該記事を含めて吉田氏に関する記事を数本書いたと認めていました。
しかし、元記者がその後、海外への渡航記録を調べたところ、大阪市内で講演のあった82年9月1日時点で国内にいなかったことが判明し、記憶違いであることが確認されました。
その後の吉田氏に関する記事は実際に書いていました。


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特集記事の掲載後、当時の大阪社会部にいた別の元記者が「吉田氏の記事を書いたことが1度だけある。初報は自分書いた記事かもしれない」と名乗り出ています。

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初報が掲載された経緯については近く設置する第三者委員会の調査結果を踏まえて紙面でご説明します。

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140912 「吉田氏、所員の判断追認」「所員に違反の認識なし」

Category : 朝日新聞
PB263125
140912 「吉田氏、所員の判断追認」「所員に違反の認識なし」
8月以降 指摘相次ぐ


朝日新聞の吉田調書報道「命令違反で撤退」に対しては、吉田調書を入手したとする新聞メディアから8月以降、食い違いの指摘が相次いだ。


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「命令違反」と断じる根拠に乏しいとされた内容では、吉田氏は調書で「伝言ゲーム」で命令が伝わらなかったと述べており、所員が命令に違反したと認識していない▽吉田氏の「よく考えれば2F(福島第二原発)に行ったほうがはるかに正しいと思ったわけです」との発言は、第二原発に行った所員の判断を追認している、というものだった。

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また、各報道機関による所員への独自取材で「第二原発への退避と受け止めた」「第二原発に行くことが共通認識だった」という趣旨の証言を紹介し、所員には命令に違反した認識がないとの報道もあった。
さらに、吉田氏は聴取で「退避」と発言しているとの指摘もあった。


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朝日新聞は「吉田所長は、所員に福島第一の近辺に退避して次の指示を待てと言ったつもり」を「命令が伝わらなかった」などと、この記事を書く時点でも「命令」という言葉を使っている。



140912 無理にニュースに仕立てた印象

Category : 朝日新聞
PB263112
140912 無理にニュースに仕立てた印象

元政府事故調委員・吉岡斉氏



朝日新聞の吉田調書に関する報道について、これまで見た限りでは、新しい情報は見あたらなかった。
相当無理をしてニュースに仕立てているような印象だった。
「命令違反」とまでは言えないとも思っていた。
あまりおもしろい視点はなく、むしろ欠乏感さえ感じていた。


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そもそも吉田所長自身、事故時は全体状況を完全に把握しないまま対応していたと思っている。
その話に真実が不足するのは当然だろう。


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どこまでの命令が出ていたかもあいまいだし、地獄のような現場で、できるだけ遠くに逃げるという判断は正しかったと思う。
ただ、朝日新聞が今回、「命令違反で撤退」の指摘を誤りと認めたことは、ある程度、評価はしたい


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現地調査の時に、吉田所長に短時間だがお会いしたが、聴取は小部屋のようなところで人数も制約されていた。
参加できる委員は相当限られていたこともあり、私自身は吉田所長の聴取に参加していない。


PB263118
政府が、吉田町書をはじめほかの調書を公開したことについては、事故から3年半たったとはいえ、喜ばしい。
本来は、聴取時点で「事故調の報告書公開後は、調書を公開してよい」と同意をもらっておき、一気に公開した方が望ましかった。
今後、ほかの証言も次々に公開されるのが切に望まれる。


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聴取対象者は東京電力関係者や役所の人が多かった。
そうした人たちが今後どの程度、調書の公開に同意するかによって、関係者の歴史への責任感を示す物差しともなる。


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政府事故調は時間もマンパワーも限られた中での調査だった。
聴取にしても、多くても対象者一人当たり2、3回しか時間がかけられず、詰め切れないところは多かった。


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今後は常設の事故調査組織を国会か政府につくって、いままでの資料や証言をそこに統合し、さらに新しい資料や証言を積み上げていくべきだ。
特に原子炉建屋内の調査は重要だ。


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140912 「公正さ」を欠き 批判は免れない

Category : 朝日新聞
PB263103
14/09/12 吉田調書をめぐる本社報道 経過報告


「公正さ」を欠き 批判は免れない

共同通信論説副委員長・藤田博司氏



5月20日の吉田調書の初報を読んだとき、引用されていた吉田さんの言葉と「命令違反」「撤退」という見出しや記事のニュアンスに違和感を覚えた。
記事には、所員らが第二原発に退避したことを、吉田さんが「しょうがないな」と語った言葉もある。
読者の視線でみれば、あの見出しは行きすぎだった。


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調書では「2F(第二原発)に行った方がはるかに正しいと思った」と吉田さんは語っており、その点を記事に書き込んでいなかったことは公正さに欠けていた。
批判は免れない。


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政府は当初、公開を望まないという吉田さんの上申書を理由に公表しなかった。
だが、原発事故の再発防止の上でも、彼の発言の中に重要な教訓が含まれている。
公共の利益のために政府としていち早く出すべきだった。


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8月になって産経新聞、読売新聞、共同通信と報道が続いた。
吉田調書を入手し、朝日への批判を報じ始めたが、朝日の初報から3カ月にわたり公開に持っていけなかった点はメディアの力不足、熱意が足りなかった。


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吉田調書や慰安婦報道には、共通点がある。
それはジャーナリズムの基本原則である「公正さ」を失っていることだ。


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取材して編集する、新聞や放送で情報を送り届ける。
すべての過程において公正さが求められる。
誰に対しても説明できる取材方法か、取材者に予断や偏見・思い込みはないか、自分の信念や問題意識に沿って都合のよい話を書いていないか、そうした点をすべて排除し、注意を払って正確に事実を伝える最大限の努力をしてきたか。
それが今、問われている。


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朝日新聞が、吉田調書を特報した点は評価されていい。
それがなけれは、吉田調書やそのほかの調書の中身が闇に葬られかねなかった。
しかし、あの最初の記事は公正の原則が守られていたのか。
今回の一件は、朝日新聞がその原則を実践できていなかったがための過ちだと思う。
大事なことを付け加えておけば、これは朝日だけの問題ではない。


PB263110
読者のために公正の原則を守って取材に努め、それを証明できれば、立ち直りのきっかけは作れると考える。

PB263111

こんな原稿は社外の人間に書いてもらうのではなく、朝日の論説主幹なりが書くべきものであろう。



140912 記事取り消しが、なぜ遅くなったのか

Category : 朝日新聞
PB242533
140912 吉田調書をめぐる本社報道 経過報告

記事取り消しが、なぜ遅くなったのか
他社の報道後も、当初は考え変えず


朝日新聞の記事に対しては、掲載直後から、ジャーナリストらが「誤報だ」「決死の覚悟の人たちをおとしめている」などとブログや週刊誌などで批判を展開した。


PB242534
報道・編成局の担当者らは、取材班から「吉田所長がすぐに戻れる第一原発構内での待機」を命じたことは間違いないなどの報告を受けた。
①記事は原発事故取材に実績のある記者らが関わっていること②批判する人たちが「吉田調書」全文を持ち合わせていないと思われることーーから、記事内容に誤りはないと判断。
必要であれば抗議するなどの対応をとった。
この段階ではまだ社内での調査は始まっていない。


PB242535
社内では批判にこたえる紙面をつくることを取材班を含め何度か検討したが、紙面化には至らなかった。

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8月18日に産経新聞が吉田調書を入手したと報じたのを始め、様々なメディアが相次いで「吉田調書を入手した」と報じ始めた。
その内容は、吉田氏が調書の中で第二原発への退避は当初の意図とは違うが結果的に正しかったとの認識を示していることを取り上げ、朝日の記事の印象とは異なるものだった。


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この段階でも、東電の内部資料など「命令」を裏付ける資料などがあったことから、所員らが第二原発に退避したことを外形的に「命令違反・撤退」と解釈できると判断していた。

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メディアだけでなく読者からも疑問の声があがってきた。
8月下旬、編集幹部が、報道・編集局に吉田調書の内容について点検を指示した。
吉田調書については、情報源の秘匿の観点から少数の記者しか目を通していなかったからだ。


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取材班とは別の報道・編成局の数人が担当となり、吉田調書の内容と客観的な資料などをつきあわせて検討したが、外形的な事実に誤りはないとして「命令違反と解釈できる」との考えは維持した。

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しかし、その後も取材班や関係した記者らから話を聞くなどし、追加で取材した所員の証言などを分析。
その結果、①見出しにもなった「命令違反で9割の所員が撤退」という記事の根幹にかかわる表現が誤りだった②吉田調書の内容のうち本来記事に盛り込むべき証言を入れていなかったーーことがわかり、記事の裏付けが乏しいと判断した。


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このため、記事の根幹部分が揺らいだことなどから、語句の修正だけでは読者の理解が得られない、と考え、訂正より重い「取り消し」という判断をした。


140912 所長発言を、なぜ一部欠落させたのか

Category : 朝日新聞
PB233101
140912 吉田調書をめぐる本社報道 経過報告

所長発言を、なぜ一部欠落させたのか
「事後の感想であり不必要」と評価誤る


吉田所長が、福島第二原発へ避難した所員の行動を「はるかに正しい」と評価していた部分や、「伝言ゲーム」で所員の多くに指示がつたわらなかったことを認識していたくだりを記事から欠落させていた。
「命令違反」と記事に書くにあたり、こうした吉田所長の証言がありながら、所員側への取材ができていないなど必要な取材が欠けていた。


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「正しい」という発言については、吉田所長が所員の行動について後から感想を述べたにすぎず、必ずしも必要なデータではないと考えていた。
発言の評価を誤り、十分な検討を怠っていた。


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5月20日付朝刊では「本当は私、2F(福島第二原発)に行けと言っていないんてすよ。福島第一の近辺で、所内にかかわらず、線量が低いようなところに1回退避して次の指示を待てと言ったつもりなんですが、2Fに着いた後、連絡をして、まずはGM(グループマネジャー)から帰ってきてということになったわけです」と証言を引用した。

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だが、調書の原文では「2Fに行けと言っていない」の後に「ここがまた伝言ゲームのあれのところで、行くとしたら2Fかという話をやっていて、退避をして、車を用意してという話をしたら、伝言した人間は、運転手に、福島第二に行けという指示を出したんです」との証言があった。
さらに「よく考えれば2Fに行ったほうがはるかに正しいと思ったわけです」との発言も紹介しなかった。


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これらの発言はデジタル版には掲載していたが、紙面でも報じるべきだった。


140912 「命令違反し撤退」と、なぜ誤ったのか

Category : 朝日新聞
PB233098
14/09/12 吉田調書をめぐる本社報道 経過報告

朝日新聞は、「吉田調書」の内容を報じた記事の中で、福島第一原発の事故で所員が「吉田所長の命令に違反し、福島第二原発に撤退」と誤った表現をした経緯について、社内で調べました。
これまでの調査の結果、取材が不十分だったり、記事に盛り込むべき要素を落としたりしたことが、誤りにつながったと判断しました。


PB233100
「命令違反し撤退」と、なぜ誤ったのか

所員に「命令」が伝わっていたか確認不足
少人数で取材、チェック働かず


吉田所長が所員に指示した退避について、朝日新聞は「命令」とし、「命令違反で撤退」という記事を書いた。
この記事については、福島第一原発事故の混乱の中で所員の多くに「命令」が伝わっていたかどうかを確認できていないなど、取材が不十分だった。
その結果、所員の9割が「所長命令に違反し、福島第二原発に撤退した」と謝った記事になった。


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特別報道部を中心とする取材班は、入手した吉田調書の内容を検討する中で、2号機が危険な状態に陥った2011年3月15日朝の動きに注目。
所員の多くが福島第二に移動したことについて、「吉田所長の命令に違反した」と判断した。


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その主な根拠は、①吉田所長の調書②複数ルートから入手した東電内部資料の時系列表③東電本店の記者会見内容ーーーの3点だった。
吉田所長は①で、所員に福島第一の近辺に退避して次の指示を待てと言ったつもりが、福島第二に行ってしまったと証言。②の時系列表には、①の吉田所長の「命令」を裏付ける内容が記載されていた。また、東電は③で一時的に福島第一の安全な場所などに所員が移動を始めたと発表したが、同じ頃に所員の9割は福島第二に移動していた。


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「所員が命令違反で福島第二に撤退」を主な内容とする記事を14年5月20日付朝刊に掲載するため、社内でこの問題に詳しい記者らが原稿を事前に読むなどした。
「命令」や「違反」の表現が強すぎるのではないかとの指摘も出た。


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だが、取材源を秘匿するため、少人数の記者での取材にこだわるあまり、十分な人数での裏付け取材をすることや、その取材状況を確認する機能が働かなかった。
紙面掲載を決める当日の会議でもチェックできなかった。


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取材班は記事掲載後の取材で、吉田所長の「福島第一の近辺で次の指示を待て」という発言は、混乱の中で所員の多くに伝わっていなかったとする証言を得た。
この取材に応じたある中堅所員は上司に「第二に行く」と言われてバスに乗ったと振り返った。
テレビ会議システムがつながった部屋とは別の場所にいて、吉田所長の発言を直接聞かなかった。
前夜から第二に行くという話が出ており、その方針が維持されていると受け止めていたという。


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東電の広瀬直己社長も国会で退避命令について「福島第二も考えろといことだった」と説明した。
記事を書いた時点では、所員側にその点を確認する作業が不足していた。
その結果、所員に指示がうまく伝わらないまま、第二原発への退避が行われたということが把握できなかった。


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一方、所員が福島第二原発に移った行動について、吉田所長は聴取に退避と説明し、「撤退」とは言っていない。
福島第一厳罰構内への移動ならば、すぐに現場に戻れる。
ただ、10キロ離れた福島第二に移動したならば、地震で交通状態が悪いこともあり、福島第一の現場へは短時間で戻れない。
福島第二に移動した所員の大半がすぐには戻れない状態になったことについて、取材班は退避を「撤退」と記した。


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だが、「所長命令に違反」し、原発から「撤退」したと表現したことで、所員らが「命令」を知りつつ逃げたという印象を強める結果になった。

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吉田調書の「指示」を「命令」と置き換えて、朝日新聞にとって都合の良い結論に意図的に誘導したか。


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LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH/MEGA O.I.S.
Nikon D200
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’14/09/12の朝日新聞 吉田調書 政府が公開

Category : 朝日新聞
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’14/09/12の朝日新聞


吉田調書 政府が公開

政府は11日、東京電力福島第一原発事故に関して、政府の事故調査・検証委員会が関係者から当時の状況を聞いた「聴取結果書(調書)のうち、吉田昌郎元所長ら計19人分を公開した。
この日開示されたのは吉田氏のほか、菅直人元首相、枝野幸男元官房長官ら事故発生当時の民主党政権幹部らの調書。


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菅義偉官房長官は11日の記者会見で「吉田元所長のヒアリング記録の一部のみ、断片的に取り上げられた記事が複数の新聞に掲載され、独り歩きとの本人の懸念が顕在化した」と公開した理由を述べた。

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吉田氏の調書によると、吉田氏は2011年3月14日夕から翌朝の第一原発2号機について、「完全に燃料露出しているにもかかわらず、減圧もできない、水も入らない」状態と説明。
「このまま水が入らないでメルトして、完全に格納容器の圧力をぶち破って燃料が全部出ていってしまう。そうすると、その分の放射能が全部外にまき散らされる最悪の事故」「我々のイメージは東日本壊滅」と当時の危機的状態を振り返っている。


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15日朝、吉田氏は収束作業に必要な人員を残して免震重要棟からの退避を指示した。
多くの所員は第二原発(2F)に退避したが、吉田氏は「本当は私、2Fに行けと言っていない」「福島第一の近辺で、所内に関わらず、線量の低いようなところに一回退避して次の指示を待てと言ったつもり」と明かしている。


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ただ、指示通りに第一原発近辺に退避すれば「みんな全面マスクしているわけです。それで何時間も退避していて、死んでしまう」と指摘。
「よく考えれば2Fに行った方がはるかに正しいと思った」と所員の行動を評価した。


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140912 みなさまに深くおわびします 2-2

Category : 朝日新聞
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140912 みなさまに深くおわびします 2-2

朝日新聞社社長 木村 伊量



様々な批判、指摘を頂いている慰安婦報道についても説明します。
朝日新聞は8月5日付朝刊の特集「慰安婦問題を考える」で、韓国・済州島で慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言に基づく記事について、証言は虚偽と判断して取り消しました。
戦時の女性の尊厳と人権、過去の歴史の克服と和解をテーマとする慰安婦問題を直視するためには、この問題に関する過去の朝日新聞報道の誤りを認め、そのうえでアジアの近隣諸国との相互信頼関係の構築をめざす私たちの元来の主張を展開していくべきだと考えたからです。
この立場はいささかも揺らぎません。


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ただ、記事を取り消しながら謝罪の言葉がなかったことで、批判を頂きました。
「裏付け取材が不十分だった点は反省します」としましたが、事実に基づく報道を旨とするジャーナリズムとして、より謙虚であるべきであったと痛感しています。
吉田氏に関する誤った記事を掲載したこと、そしてその訂正が遅きに失したことについて読者のみなさまにおわびいたします。


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慰安婦報道については、PRCとは別に社外の弁護士や歴史学者、ジャーナリストら有識者に依頼して第三者委員会を新たに立ち上げ、寄せられた疑問の声をもとに、過去の記事の作成や訂正にいたる経過、今回の特集紙面の妥当性、そして朝日新聞の慰安婦報道が日韓関係をはじめ国際社会に与えた影響などについて、徹底して検証して頂きます。
こちらもすみやかな検証をお願いし、その結果は紙面でお知らせします。


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吉田調書のような調査報道も、慰安婦問題のような過去の歴史の負の部分に迫る報道も、すべては朝日新聞の記事に対する読者のみなさまの厚い信頼があってこそ成り立つものです。
わたしたちは今回の事態を大きな教訓としつつ、さまざまなご意見やご批判に謙虚に耳を澄まします。
そして初心に帰って、何よりも記事の正確さを重んじる報道姿勢を再構築いたします。
そうした弊社の今後の取り組みを厳しく見守って頂きますよう、みなさまにお願い申し上げます。


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