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140828 不都合な史実に向き合わない「朝日新聞」は廃刊せよ

Category : 朝日新聞
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不都合な史実に向き合わない「朝日新聞」は廃刊せよ

8月5、6日の紙面で、「朝日新聞」は吉田清治氏(故人)の「慰安婦強制連行」の証言を虚偽とし、関連記事を取り消すと発表した。
世紀の大誤報を報じた朝日の紙面から伝わってきたのは、しかし、反省なき自己弁護だった。
5日の一面、「慰安婦問題の本質 直視を」と題した杉浦信之編集担当の主張が、朝日の利己的視点をあますところなく伝えている。


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氏は、「『慰安婦問題は朝日新聞の捏造だ』といういわれなき批判」が起きていると書いた。
事実はその真逆で、いわれなき批判を浴びているのは、過去と現在の日本人と日本国である。
このままいけば、おそらく未来の日本人も日本国も、いわれなき批判を浴びせられ続けるだろう。
被害を受けているのは日本国民と日本国のほうで、朝日ではない。


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杉浦氏は「慰安婦問題は朝日の捏造」ではないと言うわけだが、果たしてそうか。
同問題で日本が世界中から非難され始めたそもそもの理由は、日本政府や軍が組織的に女性たちを強制連行したとされたからだ。
日本非難の最大の根拠、女性たちを「強制連行」したと書いたのが朝日だった。
軍命で部下と共に済州島に行き、泣き叫ぶ女性たちを強制連行したという吉田氏を1982年、最初に紹介したのも朝日だった。
以来、16回も吉田氏について報じたそうだ。
その一部、92年1月23日夕刊の「窓・論説議員室から」のコラム、北畠清泰氏の一文だ。
「吉田さんと部下、10人か15人が朝鮮半島に出張する。総督府の50人、あるいは100人の警官といっしょになって村を包囲し、女性を道路に追い出す。木剣を振るって若い女性を殴り、けり、トラックに詰め込む」
「国家権力が警察を使い、植民地の女性を絶対に逃げられない状態で誘拐し、戦場に運び、1年2年と監禁し、集団強姦し、そして日本軍が退却する時には戦場に放置した。私が強制連行した朝鮮人のうち、男性の半分、女性の全部が死んだと思います」




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歴史に無知蒙昧

包囲、木剣、監禁、集団強姦、その果てに女性全員の死。
恐ろしい証言だ。
事実なら、絶対に許されない。
しかし、右記事の約3年前の89年8月14日に吉田証言は出鱈目だと、韓国の女性記者・許栄繕氏が済州新聞で述べていた。
にもかかわらず、朝日は92年に前述の記事を掲載したのだ。
このあとすぐ、4月30日には秦郁彦氏も現地取材に基づいて吉田証言は嘘だと産経新聞に書いている。


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ところが朝日はその翌月、5月24日にまたもや吉田氏の韓国への「謝罪の旅」を懲りもせず報じたのだ。
「1942年(昭和17年)、『山口県労務報国会下関支部』の動員部長になり、国家総動員体制の下、朝鮮人を軍需工場や炭鉱に送り込んだ。朝鮮半島に船で出かけては100人単位でトラックに詰め込んだ。3年間で連行、徴用した男女は約6,000人にのぼり、その中には慰安婦約1,000人も含まれていた、という」


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80年代に当の韓国現地新聞が嘘だと断じた吉田氏の主張を、90年代になっても、恰も事実であるかのように朝日は伝え続けたわけだ。
だがそれだけではない。
『週刊新潮』が96年5月2・9日合併号で吉田氏を追及し、証言は嘘だったという告白を引き出した。
吉田氏は語っている。
「秦さんらは私の書いた本をあれこれ言いますがね。まあ、本に真実を書いても何の利益もない」「事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃありませんか」


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本人の嘘告白を受けてからは、朝日は歯切れが悪い。
97年3月31日の紙面で、吉田氏が済州島で女性205人を無理矢理連行した、とする本を出版したことに触れて、「この証言を疑問視する声が上がった」、しかし、「真偽は確認できない」とするにとどめている。
強制連行の「生き証人」、吉田氏を温存し続けたいという朝日の切望が滲み出ていると思うが、どうか。


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それにしても、朝日人士は揃いも揃って歴史に無知蒙昧なのだろうか。
日本統治下において朝鮮半島の警察官の多くは朝鮮人だった。
吉田氏が語った100人規模の警官は、実際に動員していればその殆どが朝鮮人警察官のはずである。
彼らが、同胞の女性たちが木剣で叩かれ強制連行されることを許すはずがない。
それがどれほどあり得ないことかを、朝日人士は見抜けなかったのか。
「職業的詐話師」と秦氏が喝破した吉田氏の嘘を、2014年までの32年間、事実上放置した朝日は、その間、捏造の「強制連行」説の拡散を黙認したと言われても仕方がない。
朝日批判は「いわれなき」どころか、十二分の証拠があるのである。


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杉浦氏は朝日元記者への「名指し」の「中傷」についても主張しているが、これも受け容れられない。
件の元記者、植村隆氏は、91年8月11日、挺身隊と慰安婦を結びつけて報じた張本人だ。
当時は研究が不十分で、両者を混同した「植村氏の記事には意図的な事実のねじ曲げばない」と朝日は主張するが、到底信じられない。
その詳細は8月7日号の本誌当欄で詳述したので、そちらを参照してほしい。




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壮大なすり替え

杉浦氏は、慰安婦問題の本質は女性たちが「自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたこと」だとも書いた。
たしかに慰安婦の女性たちは本当に気の毒だ。
二度とこのようなことは繰り返さないと日本国民は決意している。
しかし、日本が非難されているのは、軍と政府が女性を強制連行したとされているからだ。
その強制連行説を吉田氏が捏造し、朝日が報道して32年間実質的に放置した。
それがすべての始まりである。


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だが、いま、朝日は軍の強制連行から、普遍的価値としての女性の尊厳へと壮大なすり替えを行っている。
誤魔化しは好い加減にすべきであろう。
杉浦市の言説に見る論点ずらしは、朝日全体の特徴でもあろうか。
8月13日の社説「戦後69年 歴史を忘れぬ後代の責務」は、昨年8月15日の全国戦没者追悼式での安倍晋三首相の演説への批判だった。
朝日社説子は、首相が「アジア諸国への加害」に触れなかったことに関して、「不都合な史実には触れない」「歴史書き換えの一歩が潜んでいるのではないか」と批判した。


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この言葉こそ、朝日新聞に相応しい。
朝日は自社の報道が生み出した「不都合な史実」に向き合うべきだ。
朝日が持ち上げた吉田証言は96年、国連のクマラスワミ報告、07年、アメリカ下院の対日非難決議などで証拠として採用され、国際社会における対日非難の土台となっている。
史実を曲げてまで日本を深く傷つけた朝日は、全力で国際社会に事実を伝えたうえで、廃刊を以てけじめとすべきだ。
きちんとけじめをつけられないとすれば、朝日再起の道は、本当にないだろう。





週刊新潮’14/08/28号 日本ルネッサンス 櫻井よしこ 不都合な史実に向き合わない「朝日新聞」は廃刊せよ から



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140929 慰安婦特集記事の一部を訂正します

Category : 朝日新聞
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’14/09/29の朝日新聞から

慰安婦特集記事の一部を訂正します

8月5日の特集記事「慰安婦問題を考える(上)」で、朝日新聞社は、韓国・済州島で女性を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言を虚偽だと判断し、吉田氏に関する記事を取り消しました。


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初報は1982年9月2日付大阪本社朝刊の記事として、「執筆した大阪社会部の記者(66)は『講演での話の内容は具体的かつ詳細で全く疑わなかった』と話す」と記しました。
しかし、その後、この元記者は当該記事の執筆者ではないことがわかりました。
おわびして訂正します。


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元記者は社内の取材班の調査に対し、当該記事を含めて吉田氏に関する記事を数本書いたと認めていました。
しかし、元記者がその後、海外への渡航記録を調べたところ、大阪市内で講演のあった82年9月1日時点で国内にいなかったことが判明し、記憶違いであることが確認されました。
その後の吉田氏に関する記事は実際に書いていました。


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特集記事の掲載後、当時の大阪社会部にいた別の元記者が「吉田氏の記事を書いたことが1度だけある。初報は自分書いた記事かもしれない」と名乗り出ています。

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初報が掲載された経緯については近く設置する第三者委員会の調査結果を踏まえて紙面でご説明します。

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140912 「吉田氏、所員の判断追認」「所員に違反の認識なし」

Category : 朝日新聞
PB263125
140912 「吉田氏、所員の判断追認」「所員に違反の認識なし」
8月以降 指摘相次ぐ


朝日新聞の吉田調書報道「命令違反で撤退」に対しては、吉田調書を入手したとする新聞メディアから8月以降、食い違いの指摘が相次いだ。


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「命令違反」と断じる根拠に乏しいとされた内容では、吉田氏は調書で「伝言ゲーム」で命令が伝わらなかったと述べており、所員が命令に違反したと認識していない▽吉田氏の「よく考えれば2F(福島第二原発)に行ったほうがはるかに正しいと思ったわけです」との発言は、第二原発に行った所員の判断を追認している、というものだった。

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また、各報道機関による所員への独自取材で「第二原発への退避と受け止めた」「第二原発に行くことが共通認識だった」という趣旨の証言を紹介し、所員には命令に違反した認識がないとの報道もあった。
さらに、吉田氏は聴取で「退避」と発言しているとの指摘もあった。


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朝日新聞は「吉田所長は、所員に福島第一の近辺に退避して次の指示を待てと言ったつもり」を「命令が伝わらなかった」などと、この記事を書く時点でも「命令」という言葉を使っている。



140912 無理にニュースに仕立てた印象

Category : 朝日新聞
PB263112
140912 無理にニュースに仕立てた印象

元政府事故調委員・吉岡斉氏



朝日新聞の吉田調書に関する報道について、これまで見た限りでは、新しい情報は見あたらなかった。
相当無理をしてニュースに仕立てているような印象だった。
「命令違反」とまでは言えないとも思っていた。
あまりおもしろい視点はなく、むしろ欠乏感さえ感じていた。


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そもそも吉田所長自身、事故時は全体状況を完全に把握しないまま対応していたと思っている。
その話に真実が不足するのは当然だろう。


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どこまでの命令が出ていたかもあいまいだし、地獄のような現場で、できるだけ遠くに逃げるという判断は正しかったと思う。
ただ、朝日新聞が今回、「命令違反で撤退」の指摘を誤りと認めたことは、ある程度、評価はしたい


PB263117
現地調査の時に、吉田所長に短時間だがお会いしたが、聴取は小部屋のようなところで人数も制約されていた。
参加できる委員は相当限られていたこともあり、私自身は吉田所長の聴取に参加していない。


PB263118
政府が、吉田町書をはじめほかの調書を公開したことについては、事故から3年半たったとはいえ、喜ばしい。
本来は、聴取時点で「事故調の報告書公開後は、調書を公開してよい」と同意をもらっておき、一気に公開した方が望ましかった。
今後、ほかの証言も次々に公開されるのが切に望まれる。


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聴取対象者は東京電力関係者や役所の人が多かった。
そうした人たちが今後どの程度、調書の公開に同意するかによって、関係者の歴史への責任感を示す物差しともなる。


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政府事故調は時間もマンパワーも限られた中での調査だった。
聴取にしても、多くても対象者一人当たり2、3回しか時間がかけられず、詰め切れないところは多かった。


PB263121
今後は常設の事故調査組織を国会か政府につくって、いままでの資料や証言をそこに統合し、さらに新しい資料や証言を積み上げていくべきだ。
特に原子炉建屋内の調査は重要だ。


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140912 「公正さ」を欠き 批判は免れない

Category : 朝日新聞
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14/09/12 吉田調書をめぐる本社報道 経過報告


「公正さ」を欠き 批判は免れない

共同通信論説副委員長・藤田博司氏



5月20日の吉田調書の初報を読んだとき、引用されていた吉田さんの言葉と「命令違反」「撤退」という見出しや記事のニュアンスに違和感を覚えた。
記事には、所員らが第二原発に退避したことを、吉田さんが「しょうがないな」と語った言葉もある。
読者の視線でみれば、あの見出しは行きすぎだった。


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調書では「2F(第二原発)に行った方がはるかに正しいと思った」と吉田さんは語っており、その点を記事に書き込んでいなかったことは公正さに欠けていた。
批判は免れない。


PB263105
政府は当初、公開を望まないという吉田さんの上申書を理由に公表しなかった。
だが、原発事故の再発防止の上でも、彼の発言の中に重要な教訓が含まれている。
公共の利益のために政府としていち早く出すべきだった。


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8月になって産経新聞、読売新聞、共同通信と報道が続いた。
吉田調書を入手し、朝日への批判を報じ始めたが、朝日の初報から3カ月にわたり公開に持っていけなかった点はメディアの力不足、熱意が足りなかった。


PB263107
吉田調書や慰安婦報道には、共通点がある。
それはジャーナリズムの基本原則である「公正さ」を失っていることだ。


PB263108
取材して編集する、新聞や放送で情報を送り届ける。
すべての過程において公正さが求められる。
誰に対しても説明できる取材方法か、取材者に予断や偏見・思い込みはないか、自分の信念や問題意識に沿って都合のよい話を書いていないか、そうした点をすべて排除し、注意を払って正確に事実を伝える最大限の努力をしてきたか。
それが今、問われている。


PB263109
朝日新聞が、吉田調書を特報した点は評価されていい。
それがなけれは、吉田調書やそのほかの調書の中身が闇に葬られかねなかった。
しかし、あの最初の記事は公正の原則が守られていたのか。
今回の一件は、朝日新聞がその原則を実践できていなかったがための過ちだと思う。
大事なことを付け加えておけば、これは朝日だけの問題ではない。


PB263110
読者のために公正の原則を守って取材に努め、それを証明できれば、立ち直りのきっかけは作れると考える。

PB263111

こんな原稿は社外の人間に書いてもらうのではなく、朝日の論説主幹なりが書くべきものであろう。



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